
最近、歯や歯ぐきのことでなんとなく気になることはありませんか?痛くはないけど「これって大丈夫なのかな?」と不安に思う瞬間はあるものです。
そして、そんな小さな違和感を感じた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
実は、お口のトラブルは痛みが出る前に必ず小さなサインを出しています。
つまり、そのサインに自分自身で気づけるかどうかが、歯を長持ちさせる大きなポイントになるのです。
そこで今回は、ご自宅でできる”歯の健康セルフチェック“をまとめました。
まずは鏡を手に取り、ぜひ自分のお口と照らし合わせてみてください!
この記事の内容
歯の色と形のチェック🦷
まずは、歯の見た目から気づけるサインを確認してみましょう。
白く濁った部分がある
→初期虫歯の可能性があります。
さらに、穴が開く前の段階であれば、削らずに経過観察できる場合もあります。

黒い点、茶色い線がある
→これは進行中のむし歯のことがあります。
そのため、痛みがなくても放置は禁物です。
欠けている、ヒビが入っている気がする
→食いしばりや衝撃が原因の場合があります。
また、小さな欠けでもそのままにすると大きなトラブルに発展することもあるため注意が必要
です。
歯の長さや形が左右で違って見える
→一方で、左右差があるように見える場合は
歯ぎしりなどで歯がすり減っている可能性があります。
このように普段じっくり鏡で歯を見る機会は少ないかもしれません。
しかし、こうした”気づきのチェック”こそが、虫歯早期発見の第一歩になります!
歯ぐきの状態チェック🌷
次に、歯ぐきの状態からわかるサインを見ていきましょう。
健康な歯ぐきの特長
まず、健康な歯ぐきには次のような特徴があります。
・薄いピンク色
・引き締まっていて弾力がある
・ブヨブヨしていない
注意が必要な歯ぐきの特長
一方で、次のような状態が見られる場合は注意が必要です。
・赤く腫れている
・ブラッシングで血が出る
・触ると痛い
・歯ぐきが下がって歯が長く見える
特に歯ぐきからの出血は、「強く磨いたから」ではなく”歯周病の初期症状“であることが多いため、出血が続く場合は早めのチェックが重要です。
口臭のチェック💦
続いて、多くの方が気にされる口臭について確認してみましょう。
「マスクの中で自分の口臭が気になる」「家族に指摘された」など、こういったお声はとても多くなっています。
口臭の主な原因
まず、口臭の代表的な原因として次のようなものがあります。
・歯周病
・舌の汚れ(舌苔 ぜったい)
・むし歯

・お口の乾燥(ドライマウス)
そして、朝起きた時に感じる口臭は生理的なものなので心配いりません。
しかし、日中も続く場合や、強く感じる場合は要注意です。
さらに、舌の表面が白くなっていないかどうかも歯磨きのタイミングでチェックしてみましょう!
噛むときの違和感🍽️

最後に、噛むときの違和感に注目してみましょう。
・ものを噛んだら痛い
・なんとなくいつもと違う気がする
・硬いものが食べにくい
・片側でばかり噛んでしまう
このような変化を感じることはありませんか?
実は、これらの症状は虫歯や歯周病だけでなく、噛み合わせのズレや顎関節症が隠れていることもあります。
さらに、「また様子をみよう、、、」と放置してしまうと痛みが強くなったり、最悪の場合は歯が割れてしまうことも。
そのため、違和感を覚えた段階で早めに相談することがオススメです!
冷たいものや熱いものでしみる症状🧊

続いて、冷たいものや熱いものがしみる感覚についてチェックしてみましょう。
・冷たい水でキーンとする
・熱いものがしみる
・歯ブラシを当てると痛い
これらはまさに代表的な知覚過敏の症状です。
特に、歯ぐきが下がって根本が露出している場合や、歯がすり減って神経に近い部位まで薄くなっていると起こりやすくなります。
しかし、中には初期 虫歯の痛みと似ているケースもあります。
そのため、しみる症状が続く場合は、一度受診して状態を確認することをオススメします!
起床後の”顎の疲れ“や”歯の痛み“⚡️

そして、意外と見落とされがちなのが起床後の違和感です。
「朝起きると顎が痛い」「頬の内側に噛んだ跡がある」「歯がなんとなく痛い」
こうした症状がある方は、寝ている間に食いしばりや歯ぎしりをしている可能性があります。
さらに、これらに加えて次のような症状が出ることもあります。
・歯のすり減り
・ひび割れ
・頭痛
・肩こり
・歯ぐきの炎症悪化
このように、食いしばりや歯ぎしりはお口だけでなく全身の不調にもつながることがあります。
そのため、歯を守るためには、症状に合わせてナイトガード(マウスピース)を使用することが有効なケースも多いです。
最終受診日について🥀
最後に確認していただきたいのが、「前回の歯科検診からどれくらい経ったか」という点です。
・半年~1年以上空いている
・歯石をとった時期を思い出せない
・痛い時だけ行く習慣になっている
もし、このような項目に心当たりがある場合は、
一度歯科医院でチェックを受けてみることをオススメします。
セルフチェックでは見つけにくい小さな虫歯や歯ぐきの変化を歯科検診であれば早期に発見することができるからです。
まとめ
最後に、毎日の歯磨きのついでに30秒だけ鏡で歯と歯ぐきをチェックする習慣を取り入れるだけで、虫歯や歯周病から歯を守るうえでとても大きな効果が期待できます。
そして、今回のセルフチェックで気になるサインが一つでも当てはまった場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
これからも皆様の“気づき”を大切にしながら、お口の健康をしっかりサポートしてまいります🌿
この記事は、西宮北口 アネックスデンタルクリニック院長・岡本が監修しています。


