CLOSE

MENU

ブログ

CLOSE

口内炎ができる理由とは?~つらい口内炎の原因と対策~

2025/09/08

カテゴリー:

「また口内炎ができた…」「しみて痛くてごはんがつらい…」

このようなつらい経験をしたことはありませんか?

口内炎とは、口の中にできる小さな傷のようなできもののことを指します。多くの人が一度は悩まされたことがある身近な症状ですが、口内炎の原因と対策を知っておくことはとても大切です。実は、栄養不足やストレス、免疫力の低下など、さまざまな要因が重なって発症することが多いのです。

では、なぜ口内炎ができてしまうのでしょうか。さらに、どんな時に口内炎ができやすいのか、気になる方も多いはずです。そこで今回は、口内炎の原因と対策について詳しく解説し、毎日の生活で取り入れられる口内炎の予防方法をご紹介します。 

口内炎が痛み頬を押さえる女性の画像

この記事の内容

  • 口内炎とは?
  • 主な原因
  • 口内炎ができやすい人の特徴
  • 対処法
  • まとめ
  •  

    口内炎とは?

    下唇の口内炎の画像

    口内炎とは、つまり口の中の粘膜に炎症が起きている状態のことを指します。

    そして、その症状は唇の内側や舌、歯ぐきにとどまらず、さらに頬の内側や喉の奥など、さまざまな場所に現れることがあります。

    特に、最もよく見られるのが「アフタ性口内炎」と呼ばれるタイプです。これは、白っぽい円形の潰瘍(かいよう)が特徴で、しかも強い痛みをともなうことが多いのです。その結果、食事や会話がつらくなり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

    口内炎が痛むのは、粘膜が破れて神経がむき出しになるためです。

    とくに「アフタ性口内炎」のように潰瘍ができるタイプは、少しの刺激(食べ物、飲み物、歯ブラシ、会話の摩擦)でも神経が刺激されて痛みが出ます。

    また、炎症によって周囲に血液が集まり、腫れたり熱を持ったりすることでさらに敏感になっています。

    口内炎の主な原因

    口内炎の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって起こることが多いです。以下に代表的な原因を紹介します。 

    ① 物理的な刺激・傷

    ・頬の内側を噛んでしまった。

    ・固い食べ物で粘膜を傷つけた。

    ・歯の尖った部分や合わない入れ歯、矯正器具が擦れている。

    このような「小さな傷」がきっかけで口内炎ができることがあります。特に睡眠不足や疲れがたまっていると、傷が治りにくく炎症が広がることも。

    ② ストレスや疲労

    現代人に多い原因のひとつが「ストレス」と「過労」です。

    自律神経が乱れると、免疫力が低下し、口の中の粘膜がダメージを受けやすくなります。仕事や勉強で忙しい時期に口内炎ができやすいのはこのためです。

    ③ 栄養不足

    特に「ビタミンB群」や「鉄分」が不足すると、粘膜の再生がうまくいかず、口内炎が起こりやすくなります。

    卵と乳製品の画像

    ・ビタミンB2:レバー、卵、乳製品など

    ・ビタミンB6:マグロ、バナナ、鶏むね肉など

    ・鉄分:赤身肉、ほうれん草、ひじきなど

    普段の食事が偏っている方や、ダイエット中の方は注意が必要です。

    ④ 口腔内の乾燥

    唾液には、口の中を保湿し、細菌の繁殖を防ぐ働きがあります。

    しかし、加齢や薬の副作用、ストレスなどによって唾液の分泌が減ると、口の中が乾燥しやすくなり、粘膜が荒れて炎症が起こりやすくなります。

    ⑤ ウイルスや細菌、真菌(カビ)

    口内炎の中には、ウイルス感染が原因のものもあります。

    たとえば、ヘルペス性口内炎や手足口病、カンジダ性口内炎など。これらは小さなお子さんや高齢者、免疫が低下している方に多く見られます。

    口内炎ができやすい人の特徴

    睡眠不足や不規則な生活をしている

    ・栄養バランスの悪い食生活をしている

    ・ストレスが多い

    ・歯並びが悪く、口の中に傷ができやすい

    ・口が乾きやすい(唾液の量が少ない)

    ・入れ歯や矯正装置を使っている

    ・喫煙や過度の飲酒習慣がある

    もし複数当てはまる方は、口内炎ができやすい状態かもしれません。

    対処法

    軽度の口内炎は、1週間~10日ほどで自然に治ることが多いです。

    しかし、早く治すためには以下のような対策がおすすめです。

    ● 食生活を見直す

    ビタミンやミネラルをしっかり摂り、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。辛い物や熱い食べ物は刺激になるので、控えめに。

    うがい薬を使い口内炎対策をしている女性の画像

    ● 口の中を清潔に保つ

    丁寧な歯磨きと、殺菌効果のあるうがい薬の使用がおすすめです。ただし、強すぎるうがい薬は粘膜を刺激することがあるので注意が必要です。

    ● ストレスと疲れをためない

    質の良い睡眠をしっかりとり、適度にリラックスする時間を持ちましょう。お口の健康だけでなく心の健康にも深く関わってきます。

    ● 市販薬の使用

    痛みが強い場合は、口内炎用の塗り薬や貼り薬を使うことで症状が和らぎます。

    まとめ

    通常の口内炎は1~2週間で治ることがほとんどです。

    しかし、以下のような場合は、他の病気が隠れている可能性もあるため、早めに歯科または医科の受診をおすすめします。

    ・2週間以上治らない

    ・繰り返し何度もできる

    ・痛みが強すぎて食事がとれない

    ・発熱やリンパの腫れを伴う

    ・口の中全体に広がっている

    口内炎は身近なトラブルですが、しかし生活習慣や口腔環境の見直しによって予防することが可能です。その一方で「よくあるもの」と軽視しがちですが、実はお口の健康だけでなく、全身の健康のサインとして現れている場合もあります

    その為、「またできた…」と繰り返さないためにも、口内炎の原因と対策を正しく理解し、日々の体調管理や口腔ケアを大切にしましょう。

    気になる症状がある場合は、お気軽にご相談くださいね。

    この記事は、アネックスデンタルクリニック院長・岡本が監修しています。

    アネックスデンタルクリニック・矯正歯科院長岡本大典