「歯医者が怖くて治療を先延ばしにしている」「インプラントや抜歯をしたいけど、不安でなかなか踏み出せない」──そんな方が近年、神戸・西宮・大阪エリアでも増えています。
当院では、そのような患者様のために 静脈内鎮静(点滴による鎮静) を導入しています。ウトウトと眠っているような状態で、痛みや恐怖をほとんど感じずに治療を受けられる方法です。
「歯科恐怖症で治療ができなかった方」だけでなく、
「できるだけリラックスして快適に治療を受けたい方」「長時間のインプラント手術を楽に乗り切りたい方」にも選ばれています。

この記事では、静脈内鎮静法の流れやメリット・注意点、料金について詳しく解説します。
目次
- 静脈内鎮静とは?
- 他の麻酔との違い(局所麻酔・全身麻酔との比較)
- どんな方におすすめ?
- 治療の流れ(2~3時間が目安)
- 費用について(1回 10万円・自費診療)
- 当日の注意事項(治療後の過ごし方)
- メリット・デメリット
- アネックスデンタルクリニックでの安全対策
- まとめ
①静脈内鎮静とは?
静脈内鎮静(じょうみゃくないちんせい)とは、点滴から鎮静薬を投与して、ウトウトと眠っているような状態で歯科治療を受けられる方法です。
全身麻酔のように完全に意識を失うわけではなく、自分で呼吸をしながら、医師の呼びかけにある程度反応できるのが特徴です。
そのため「寝ている間に治療が終わっていた」と感じる方も多く、歯医者に強い不安を感じる患者様でも安心して治療を受けていただけます。
当院では、インプラント手術や親知らずの抜歯など、時間がかかる処置・外科処置に静脈内鎮静法を併用しています。
②他の麻酔との違い(局所麻酔・全身麻酔との比較)
歯科治療でよく使われるのは「局所麻酔」です。歯や歯ぐきの周囲だけに麻酔を効かせる方法で、治療中の痛みはコントロールできます。ただし、恐怖心や不安感までは取り除けないため、「痛くはないけど怖い…」という方には不十分なことがあります。
一方で「全身麻酔」は、手術中に完全に意識をなくす方法です。大学病院や大規模な医療機関で、入院を前提とした大がかりな治療に用いられることが多く、点滴・人工呼吸器・全身管理が必要になります。
静脈内鎮静は、この中間に位置する方法です。
- 局所麻酔と併用することで「痛み+恐怖心」を和らげられる
- 全身麻酔ほど大がかりではなく、日帰りで可能
- 自発呼吸を保ちながらリラックスした状態で治療が受けられる
つまり、「局所麻酔では不安が残るけど、全身麻酔ほど大げさにはしたくない」という方に最適な選択肢といえます。
③ 静脈内鎮静はどんな方におすすめ?
静脈内鎮静は、歯科治療への不安が強い方から、快適に長時間の治療を受けたい方まで、幅広く利用されています。具体的には次のような方におすすめです。
- 歯医者が怖い・歯科恐怖症の方
「痛くないと分かっていても怖い」「音や雰囲気だけで緊張してしまう」といった方でも、リラックスした状態で治療を受けられます。 - 嘔吐反射が強い方
型取りや治療器具が喉の奥に触れると吐き気を感じやすい方も、鎮静によって楽になります。 - インプラントや長時間の外科手術を予定している方
処置が2~3時間に及ぶ場合も多いため、ウトウトとした状態で受けられることで身体的・精神的な負担を大幅に軽減できます。
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金銭的に余裕があり、できるだけ「楽に治療を済ませたい」というニーズにも応えられます。
このように、恐怖心が強い方だけでなく、「治療の時間を少しでも快適に過ごしたい」という方にも向いている方法です。
④ 静脈内鎮静を用いた治療の流れ(2~3時間が目安)
静脈内鎮静を併用した治療は、おおまかに次のような流れで行います。
- 事前の診査・説明
血圧や脈拍、既往歴(持病や服薬中のお薬)を確認します。リスクがある場合には事前に医師と相談のうえ、実施可否を判断します。 - 点滴による鎮静薬の投与
点滴から鎮静薬を少しずつ投与していきます。数分でリラックスした状態になり、ウトウトと眠っているような感覚になります。 - 局所麻酔+治療
治療自体は局所麻酔で行います。鎮静下なので痛みや恐怖心をほとんど感じずに処置が可能です。
インプラント手術や親知らず抜歯など、長時間の治療でも「寝ていたら終わった」という感覚で受けられます。 - リカバリー(休憩)
治療後は院内のリカバリースペースで1~2時間ほど安静に過ごしていただきます。薬の効果が薄れ、意識がはっきりしてからご帰宅いただきます。
⏱️ 治療時間の目安は 2~3時間程度(治療内容により変動あり)。
日帰りで可能ですが、当日は車の運転ができないため、公共交通機関やご家族の送迎をご利用ください。
⑤ 静脈内鎮静の費用について(1回 10万円・自費診療)
静脈内鎮静は 保険適用外(自費診療) となります。
当院での費用は、1回 110,000 円(税込)です。
- 適用回数:処置ごとに1回ずつ必要
- 適用範囲:インプラント手術、親知らず抜歯、長時間の外科処置など
- 治療時間:おおよそ 2~3時間程度(処置内容により変動あり)
また、鎮静中は患者様がリラックスした状態で治療を受けられるため、複数の治療部位をまとめて一気に進められるのも大きなメリットです。
さらに、通常であれば数回に分ける必要がある治療を、1回に集約できることが多いため、通院回数を減らして効率的に治療を終えたい方にもおすすめです。
⑥ 当日の注意事項(静脈内鎮静後の過ごし方)
静脈内鎮静を受けた後は、薬の影響が完全に抜けるまでに注意が必要です。当院では拮抗薬(鎮静を解除する薬)を投与することで、処置後数分で覚醒できるようにしています。そのため、従来よりも早い回復が可能です。
ご注意いただきたい点
- 自動車・バイク・自転車の運転は禁止
鎮静薬の影響が完全に抜けるまでは事故の危険があるため、公共交通機関やご家族の送迎をご利用ください。 - 処置後は休憩が必要
当院では専用のリカバリールームはありませんが、カウンセリングルーム2をリカバリースペースとして利用していただけます。無理をせず、覚醒状態を確認してからご帰宅いただきます。 - 飲酒・喫煙は控える
薬の代謝や治療部位の回復を妨げる可能性があります。 - 食事について
意識がはっきりしてから、やわらかい食事を摂るようにしてください。 - 付き添いを推奨
ご家族やご友人に一緒に来ていただくと、より安心です。
このように、拮抗薬の使用+リカバリースペースの確保で、安全にご帰宅いただける体制を整えています。
⑦ 静脈内鎮静のメリット・デメリット
メリット
- 恐怖心が和らぐ
「歯医者が怖い」「インプラント手術が不安」という方でも、ウトウトした状態でリラックスして治療を受けられます。 - 時間が短く感じる
実際には2~3時間の処置でも、患者様本人は「すぐに終わった」と感じることが多いです。 - 治療をまとめて進められる
複数の部位を一度に処置しやすいため、通院回数を減らせるのも大きなメリットです。 - 拮抗薬で早めの覚醒が可能
当院では処置後に拮抗薬を使うことで、短時間で意識が戻り、安全にご帰宅いただけます。
デメリット
- 費用がかかる(自費診療)
1回につき110,000円(税込)の費用が発生します。 - 当日は運転ができない
薬の影響で反射が鈍るため、車・バイク・自転車の運転は禁止です。 - 副作用のリスク
稀に血圧の低下やふらつきなどが見られる場合があります。ただし医師が全身管理を行い、安全を確認してからご帰宅いただきます。
⑧ アネックスデンタルクリニックでの安全対策
静脈内鎮静は高い安心感を得られる反面、適切な管理体制が欠かせません。当院では、安全に治療を受けていただくために以下の体制を整えています。

- 歯科麻酔専門医が対応
静脈内鎮静は、専門知識と豊富な経験をもつ 歯科麻酔専門医 が担当します。薬剤の投与や全身管理を専門医が行うことで、より安全に治療を受けていただけます。 - 広々とした完全個室の特別診療室
広いプライベート空間で安全、快適に治療を受けていただくことができます。 - バイタルサインのモニタリング
治療中は血圧・脈拍・酸素飽和度を継続的にモニタリングし、全身状態を細かくチェックします。 - 拮抗薬の常備
鎮静を速やかに解除できる拮抗薬を必ず用意し、処置後は数分で覚醒できる体制を取っています。 - 院内での休憩スペース
カウンセリングルーム2をリカバリースペースとして使用し、覚醒後に休んでいただけます。 - 緊急時対応体制
酸素や救急器具を常備し、万が一の体調変化にも速やかに対応できるよう備えています。
⑨ まとめ
静脈内鎮静法は、
「歯医者が怖くて治療を受けられない方」や
「できるだけ快適に長時間の処置を済ませたい方」にとって、強い味方となる方法です。
当院では、歯科麻酔専門医による安全な管理体制のもと、拮抗薬を用いた早期覚醒やリカバリースペースでの休憩を組み合わせ、安心して治療を受けていただける環境を整えています。
費用は1回10万円(税込・自費診療)ですが、複数の治療をまとめて進められるため通院回数を減らせるのも大きなメリットです。
「歯科恐怖症で治療を先延ばしにしている方」や「神戸・西宮・大阪エリアで静脈内鎮静に対応できる歯科医院を探している方」は、ぜひ一度当院にご相談ください。
この記事はアネックスデンタルクリニック院長の岡本が監修しています。
