
「インプラントは怖いし、時間もかかる」そんな不安を感じていませんか?
実は、歯を抜いたその日にインプラントを入れる「抜歯即時インプラント」なら、手術が一回で終了し、治療期間も短く、歯がなくなった後、早期に見た目や清掃性も優れた仕上がりが目指せます。
この記事の内容
抜歯即時インプラントとは?
歯を抜いた穴から、そのままインプラントを埋め込む治療法、それが「抜歯即時埋入」です。
これによって、
- 外科手術が1回で済む
- 歯ぐきを切開しなくていい(メス不要)
- 骨を大きく削らずに済む
つまり、患者様の身体への負担が少なく、治療期間も短縮できる。
治療後の腫れや痛みも、従来より抑えられるケースが多いです。
また、骨や歯茎の変化を最小限に抑え、審美性や清掃性にも優れた状態を保ちやすくなるという特徴もあります。
▼専門性とスキルが求められる治療です

抜歯即時インプラントは、抜歯直後の骨の形や軟組織の状態を正確に見極め、適切なポジションに埋入する高度な判断力と技術が求められる治療です。
埋入角度や深さを誤ると、見た目のバランスが崩れたり、長期的な安定性に影響を及ぼすことがあります。また、初期固定を確実に得るためには、CTやシミュレーションによる精密な診断と、繊細なオペ技術が必要です。
そのため、すべての歯科医院で対応できる治療ではなく、経験と実績のあるドクターのもとで行うことが成功のカギとなります。
当院では、
- CT撮影による精密な診査診断
- 3Dシミュレーションによる治療計画
- インプラント手術の経験豊富なインプラント学会の認定医が在籍
これらの体制が整っているからこそ、“早く・安全に・やさしく・負担を抑えた治療”ができるのです。
通常のインプラントとの違い
比較項目 | 通常のインプラント | 抜歯即時インプラント |
---|---|---|
手術の回数 | 2回 | 1回 |
治療期間 | 約6~12ヶ月 | 約3~4ヶ月 |
骨、歯茎の吸収 | 起こりやすい | 抑えられる |
追加手術の可能性 | 高い(骨造成など) | 低い |
審美性の維持 | 難しい場合あり | 良好な状態を保ちやすい |
抜歯即時インプラントのメリット
治療期間が短く、外科手術も最小限
抜歯即時埋入の最大のメリットの一つが、治療期間の短さです。抜歯して数ヶ月待ってからインプラントを埋入する従来の方法では、骨が治るのを待つ期間(2~3ヶ月)に加え、骨造成や歯肉の移植処置が必要になることもあり、治療期間が長期化することがよくあります。
骨造成をすると骨がしっかりできるまでの3~6ヶ月、歯肉移植をするとその安定を待つための期間(数ヶ月)待つ必要があります。
一方で、抜歯即時インプラントなら1回の外科処置で完了でき、最短2 ~3ヶ月ほどで被せ物まで完了できるケースもあります。
骨や歯茎を温存できるから、見た目がキレイ
抜歯後は自然と骨が吸収され、歯茎も痩せていきます。そうなる前にインプラントを入れることで、自然な歯茎のラインを保ちやすく、前歯など審美性が求められる部位でも自然な見た目に仕上がります。
また、骨造成や歯肉移植といった処置を減らせることで、コストや痛みの負担も軽くなります。
清掃性がよく、長期的な安定にも有利
歯茎の形が整った状態で被せ物が入るため、歯ブラシやフロスが届きやすくなり、インプラント周囲炎のリスクも下がります。
「見た目だけでなく、長く安定して使える」という意味でも、抜歯即時インプラントは非常に有効な選択肢です。
症例紹介:即時埋入と後日埋入の違い
症例①:抜歯即時インプラント埋入を行った症例
60代女性、左上の4,6番を抜歯予定。CTで骨の厚みを確認し、抜歯と同時にインプラント埋入。
インプラント2本を用いて、インプラントブリッジにより3本分の欠損歯の部分を回復。




- 外科処置1回 (抜歯、インプラント埋入手術を含む)
- サイナスリフトなし
- 治療期間:約3.5ヶ月
- 治療費用:1,067,000円(税込) (インプラント2本、ブリッジのポンティック、抜歯即時治療)
- 痛み・腫れも少なく、患者満足度高
- 治療のリスク:抜歯処置後の抜歯窩が大きい場合はインプラントをその日に入れることができない可能性がある。外科処置による痛み、出血、内出血、腫れのリスクがある。インプラント体を上顎洞に迷入する可能性がある。
症例②:抜歯後に放置して骨が痩せた後にインプラント治療を行った症例
40代男性、左上6番。数年前に抜歯して放置されていたため、インプラント治療を行いたい部分の骨の高さが1mmしかなく、サイナスリフトによる骨造成が必要に。



- 外科処置2回(サイナスリフト+埋入)
- 治療期間:約10ヶ月(サイナスリフト後半年経過で骨ができた部分にインプラント埋入)
- 治療費用:660,000円 (税込) (サイナスリフト220,000円+インプラント治療費440,000円)
- 費用・通院回数・術後の負担が大きかった
- 治療のリスク:サイナスリフトの処置により感染が起こると上顎洞炎を起こす可能性がある。外科処置により痛み、腫れ、出血、内出血、鼻血が出る可能性がある。
骨が痩せる前に対応していれば、骨造成治療のための治療期間も費用も抑えれていた可能性がある。
費用の比較
インプラント治療は症例によって異なりますが、目安は以下の通りです:
- 通常のインプラント治療:35〜45万円程度
- 抜歯即時インプラント(追加手術なし):40〜50万円程度
- 骨が少なく追加の手術が必要なインプラント治療:45~65万円程度
インプラント治療では、歯を抜いてから時間が経つと骨が痩せてしまい、
骨を補う「骨造成」や、上顎での「サイナスリフト」などの追加手術が必要になる場合があります。
しかし、抜歯と同時にインプラントを埋入すれば、
- 骨が痩せる前に埋入できるため、骨造成やサイナスリフトが不要になることが多い
- 歯ぐきの形も保たれるので、歯肉移植などの処置が不要になるケースもある
つまり、こうした外科的処置が減ることで、トータルの治療費も大きく抑えられるのです。
よくある質問(Q&A)
Q. すべての症例で抜歯即時インプラントが可能ですか?
A. 骨の状態によっては不向きなケースもあります。CTでの事前診断が必要です。
Q. 痛みや腫れはありますか?
A. 通常のインプラントよりも外科的負担が少ないため、痛みや腫れも少ないケースが多いです。
インプラント治療には不安がつきものですが、当院ではCTによる丁寧な診断と、専門医によるカウンセリングで、患者様にとって最善の選択を一緒に考えます。
まずは、無料相談をご利用ください。治療の流れや費用、疑問点についてもわかりやすくご説明いたします。
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この記事は、アネックスデンタルクリニック院長・岡本が監修しています。
